2025-01-01から1年間の記事一覧
一度欲しいと思ったものに対する執念は人一倍強いらしい。卒論を書くときに8ページぐらいぐらいの論文を読むために他大学の図書館に行って地下の書庫に潜入したり、万年筆一本買うのに東京から佐世保まで文具屋を探し回ったりしたこともあった。 あれからず…
「えきねっと」の割引が取れなかったので仕方なく飛行機にした。「週末パス」がなくなったのだから仕方がない。同じぐらいの狭さのシートに2時間40分は厳しいが、1時間なら耐えられる。鉄道はあれば使うのにない。だから大阪へは高速バスを使うし、山形や秋…
今年も近くの高校が文化祭をやっていた。自分が高校生だったころ文化祭を3年間サボり通すことに成功したのは高校3年間でひとつの信念を持って成し遂げたほぼ唯一のことだと言っても過言ではない。 家の近くで祭りをやっていたせいなのか、いつも行くドトール…
鴨川シーワールドに行くのにアクシー号という高速バスに乗った。シーワールドの入場券がセットになった往復乗車券を売っているからである。あとは外房線は乗ったことがあるけど東京湾アクアラインを通過したことがないという邪な理由もある。 最近は使った飛…
北条政子で思い出すのは高校時代の日本史の先生で、「今のものの視点で歴史を見ると見誤る」と言う話の例で、「演説」は明治時代に生まれた言葉だから、北条政子は『演説』なんかしていない」という。歴史上の出来事を現代の視点で見るようなコンテンツはよ…
『実存から実存者へ』を読むと落ち着く。たぶん特に「イリヤ」の説明のくだりとかをいろんな本で何度も読んだからだと思う。実家のような安心感とは違うけど、共有できるイメージがあることの安心感。 夜、知らない街でチェーンのコンビニを見つけたときの安…
オペラシティアートホールのミュージアムショップでゴットフリート・ベームの『図像の哲学』を衝動買いした。5000円もしたけど、出版社品切れなのでしょうがない。 シリーズとしてはあの叢書・ウニベルシタスである。哲学書のコーナーに鎮座する、白・赤・黒…
谷川俊太郎にノーベル文学賞を贈らなかったことはノーベル賞財団の失策のひとつだと思っている。というよりも割と一定数の日本の「世論」を形成する側の(或いはそう自負しているだけ)人が村上春樹がノーベル賞の候補だと信じて疑わなかったように、私も実…
びっくりするぐらい毎日頭に思考が浮かんできて何かを書く時期もあれば、びっくりするぐらい何も思い浮かばない時期があって、今は間違いなく後者にあたる。過去の旅行中に書いたものを書き写すことぐらいしかできなくて、それは別に書くことが頭に浮かんで…
青森駅に向かうバス停に長蛇の列ができていたので、三内丸山遺跡まで歩いてそこからバスに乗ろうと思った。三内丸山遺跡は始発だから確実に座れるはずである。それで三内丸山遺跡から青森駅行きのバスに乗ったら、美術館のバス停からは誰も乗ってこなかった…
西洋の有名画家の特別展ならともかく、そうでないときの美術館なら土日でも大して混んでないだろうと思って青森県立美術館に行くのを土曜に回したのだが、青森県立美術館に行くバスは三内丸山遺跡に行くバスと同じで、これは混むだろうなと思ってバス乗り場…
青森でさらに青い森鉄道に乗り換えて浅虫温泉を目指す。乗り換えの間に昼飯を食べた*1のだが、疲れていたのか脳がバグっていたのか、「産地直送」を「今朝獲れ」と勘違いしてしまい、青森産かどうかわからないマグロの定食を食べた。青森産には青森産と書い…
寝るのを忘れたというのはどういうことかというと、寝ようとして結局寝なかったのである。 風呂には入ったし、寝る前に飲む薬も飲んだ。しかし気づいたら寝ていなかったのである。しかしそうなると、寝る前に飲む薬というのは結局いつ飲むのが正解だったのか…
昨日、8時39分発の青森行き特急「つがる41号」は運休していた。1日ずれていたら大変なことになっていた。このご時世、鉄路は「時間通りに動かないリスク」はそれほど考慮しなくてもいいが、「動いていないリスク」はしっかり考えておかなければならない。 も…
秋田で2泊した。旅先で夕飯を考えるのが一番面倒くさいのですべて予約しておいた結果すべて居酒屋になってしまい、飲食費にいったいいくらかかるのか想像がつかない。駅近くにある割と観光客向けの郷土料理を出す居酒屋が好物なのでそういう店を予約したのだ…
男鹿の駅から男鹿水族館までは市営バスという実質コミュニティバスに乗るか、事前予約制の「なまはげシャトル」という乗合タクシーに乗る必要がある。公共交通機関大好き人間としては市営バス一択なのだが、男鹿駅からの接続が絶望的に悪いうえに1時間もかか…
秋田の駅前に市場がある。秋田市民市場という。市民〇場、という文字列を見ると〇に「球」という文字を入れたくなる。しかし秋田市民球場という野球場はない。 「東北の横綱」と看板に書かれているが何の横綱なのだろう。8時前という時間が早すぎるのか遅す…
秋田に来たなら藤田嗣治の『秋田の行事』だよな、と思って秋田県立美術館の展覧会を調べたら「ミネバネ! 現代アート」という、割と狭い意味での美術の展覧会が行われていたので、行くことにした。つまり、秋田県立美術館にやってきた第一目的は『秋田の行事…
下関市立歴史博物館というところに行った。常設展として下関の町の歴史を展示しているほか、企画展として維新の志士たちと下関とのかかわりを展示した「幕末維新伝」というのを行っているのはいいのだが、常設展と企画展が完全に別料金になっていてセット料…
道は唐戸のほうに向かって渋滞している。その反対、下関駅から各地に向かうほうの車線はそれほど混んでいないのだけど、下関駅から出るバスになるバスがその渋滞にはまってまだ下関駅に着いてさえいないという有様である。下関の市立美術館に行きたいので、…
鉄道の全線完乗を目指していた頃は鹿児島だろうが旭川だろうがどこへ行くにも鉄道利用だった。その先の旅程も全部鉄道だから乗車券をつなげたほうが値段が安くなるというのもあるし、その先も鉄道ならある程度時間が読めたほうがいいし、そもそも新幹線なら…
約2時間ぶりにスマホと対面して、唐戸に行きたい旨を告げたら、車庫からもうバスに乗せてくれるという。御厚意に甘えて運転手さんと一緒にバスに乗り込む。そして9時57分に車庫から動き出した。9時57分というのは石原車庫前のバス停の発車時刻である。 新下…
コンサートは不思議だ。ホールという外部から遮断された空間で、照明に照らされたステージのうえは音源で満ちているけれど、明かりのない客席は沈黙で満ちている。でも音楽はホール全体に不可分に広がる。 だから、ホールがステージと客席で構成される以上、…
信用できるというか波長が合う。そういう人はだいたい記事に目次とかつけないし、「この記事を読むとこういうことがわかります」なんてことは書かれておらず、ただひたすら文字が川のように流れているだけである。私が読みたいのはそういうものなのだ。しか…
泉屋博古館東京に青銅器を観に行った。青銅器よりも鏡のほうが多かったけど。泉屋博古館とか根津美術館が持ってる古代中国の青銅器のフィギュアとか出ていたら集めそうな気がする。東博の饕餮文瓿、泉屋博古館の戈卣、根津美術館の双羊尊(重文)、出光美術…
ちゃんと夏したい、なんて毎年思っている。でも会社勤めをしているとちゃんと夏できる機会なんて短い夏の何回かしかない週末しかないんだよな、と思いながら、いざ夏が終わってみるといつもと変わらないことをしていて(その行為の場所がいつもと違う場所に…
そういえば夏だった。気が付いたら夏、というわけでもない。週間天気予報を見て、ああそろそろ梅雨明けだな、とか思うわけでもなく、なんか暑いなと思っていたら夏だった。 手頃な大きさの本がなかったので仕方なく『存在と時間』を会社に持って行った。GWが…
昔のGoogleDriveを整理してたら高校時代の部活の合宿の余興用に書いた劇の台本が出土した。怖いので読み返してはいない。当時ほかのひとに感想を聞いたら「難しい」とか「よくわからない」「富士見ファンタジア文庫みたい」という感想を貰ったのは覚えている…
エレベーターを降りたら目の前はゲーセンだった。横には焼肉屋もある。こんなところに水族館があるのかと不安になるが確かにその奥に突然水族館が現れる。カワスイ、川崎水族館はJR川崎駅前のビルのなかの、そんな立地にある。 展示を淡水魚に絞っているのは…
変な時間に寝て、変な時間に起きた。寝落ちた時間を正確に測定するのは難しい。いまはブラウザの履歴が見ていたサイトの履歴を時間単位で表示してくれるので、最後に見たサイトからおおよそ何をしていたかを推定し、そこからだいたい何時間寝ていたかを算出…