2025-01-01から1年間の記事一覧

年末年始日記(2)

12月29日 「年末年始日記」は3日ごとに区切って出そうと思っていたのに、最初の2日が予想外に長くなってしまったので昨日までのぶんで一旦出すことにした。2日で区切ると9連休なので1日余る。どこかで1日とんでもなく長い量を書かなければならなくなる。 し…

年末年始日記(1)

12月27日 寝落ちして午前2時に目が覚めて、そこから風呂に入ってもう1回寝たら昼の12時まで寝ていた。 『初学者のための現象学』(ダン・ザハヴィ、晃洋書房)を読み終わる。思潮社装丁室が作ったような判型・厚さ・装丁・帯だが中身はなんというか文庫クセ…

AIに人見知りする

人見知りなのでAIと世間話をしたことがない。仕事でAIは使うけど、そうじゃないときには使わない。 みんな何かを訊いたり、愚痴を聞いてもらったりしているらしい。私は人見知りだし一人でいるのが好きだから、愚痴を聞いてもらったり世間話をする相手が欲し…

日本人はとりあえずサメと判断する

『大絶滅展』。自分には地球史や生物史というマクロな観点より生命各論、具体的には軟骨魚類のほうがまだ興味があって、その各種を地球史上にどう位置付けるかというところまで自分の生物の興味は達していないということがわかった。 一番面白かったのはバン…

「今年」買って「よかった」

今年買ったものの良し悪しを今年のうちに判断できない。12月の中旬に買った本なんて今年中に読み始める訳がない。何年かのちにああよかったなと思うことだってある。あと、購入自体は昨年だけど納品が今年のものは果たして「去年買ったもの」なのかそれとも…

「エコール・ド・パリ」とは

山形美術館に行ったら特別展と特別展のはざまで常設展しかやっていなかった。「エコール・ド・パリの画家たち」と銘打った吉野石膏コレクションの部屋に入ったらマネとモネがお出迎えしてくれた。というより、全体の3分の1ぐらいはエコール・ド・パリでは…

文を書いてある通りに読む

「SNSの人って投稿を書いてある通りにしか読めないですよね」とSNSに投稿しようとして、ふと「『文を書いてある通りに読む』ってどういうことだ」と思って投稿できなくなった。落ち着いて考えると3日後ぐらいに「自分がそう思い込んだ以外に投稿者の意図が…

言うほど新書って読んでないよな

三宅香帆のYoutubeチャンネルというものを発見したので動画を何本か見た。やはり私は本は読むが別に読書が好きな訳ではないということを再確認していた。 * 新書というものの存在を教えてくれたのは高校の世界史の先生だった。書名まで覚えている。『傭兵の…

乗り物に座っている時間の短さ

去年も山形に行って、今年も山形に行った。山形駅ってどんな感じだったっけなと思い出そうとすると今年の夏に行った秋田駅しか思い浮かばない。去年行ったはずなのにもう思い出せない。山形駅に着いて改札を出たらようやく去年のことを思い出してきたけど、…

物欲への執着、生存への無頓着。

一度欲しいと思ったものに対する執念は人一倍強いらしい。卒論を書くときに8ページぐらいぐらいの論文を読むために他大学の図書館に行って地下の書庫に潜入したり、万年筆一本買うのに東京から佐世保まで文具屋を探し回ったりしたこともあった。 あれからず…

仕方なく飛行機にした

「えきねっと」の割引が取れなかったので仕方なく飛行機にした。「週末パス」がなくなったのだから仕方がない。同じぐらいの狭さのシートに2時間40分は厳しいが、1時間なら耐えられる。鉄道はあれば使うのにない。だから大阪へは高速バスを使うし、山形や秋…

なにもないのが一番いい

今年も近くの高校が文化祭をやっていた。自分が高校生だったころ文化祭を3年間サボり通すことに成功したのは高校3年間でひとつの信念を持って成し遂げたほぼ唯一のことだと言っても過言ではない。 家の近くで祭りをやっていたせいなのか、いつも行くドトール…

アクシー号と高速自動車国道と高規格道路と

鴨川シーワールドに行くのにアクシー号という高速バスに乗った。シーワールドの入場券がセットになった往復乗車券を売っているからである。あとは外房線は乗ったことがあるけど東京湾アクアラインを通過したことがないという邪な理由もある。 最近は使った飛…

北条政子は「演説」なんかしていない

北条政子で思い出すのは高校時代の日本史の先生で、「今のものの視点で歴史を見ると見誤る」と言う話の例で、「演説」は明治時代に生まれた言葉だから、北条政子は『演説』なんかしていない」という。歴史上の出来事を現代の視点で見るようなコンテンツはよ…

知らない町の夜道

『実存から実存者へ』を読むと落ち着く。たぶん特に「イリヤ」の説明のくだりとかをいろんな本で何度も読んだからだと思う。実家のような安心感とは違うけど、共有できるイメージがあることの安心感。 夜、知らない街でチェーンのコンビニを見つけたときの安…

叢書・ウニベルシタス

オペラシティアートホールのミュージアムショップでゴットフリート・ベームの『図像の哲学』を衝動買いした。5000円もしたけど、出版社品切れなのでしょうがない。 シリーズとしてはあの叢書・ウニベルシタスである。哲学書のコーナーに鎮座する、白・赤・黒…

秋の風物詩

谷川俊太郎にノーベル文学賞を贈らなかったことはノーベル賞財団の失策のひとつだと思っている。というよりも割と一定数の日本の「世論」を形成する側の(或いはそう自負しているだけ)人が村上春樹がノーベル賞の候補だと信じて疑わなかったように、私も実…

考えたくなったら美術館へ行け

びっくりするぐらい毎日頭に思考が浮かんできて何かを書く時期もあれば、びっくりするぐらい何も思い浮かばない時期があって、今は間違いなく後者にあたる。過去の旅行中に書いたものを書き写すことぐらいしかできなくて、それは別に書くことが頭に浮かんで…

あゝ青森駅(2025秋田/青森紀行: 9了)

青森駅に向かうバス停に長蛇の列ができていたので、三内丸山遺跡まで歩いてそこからバスに乗ろうと思った。三内丸山遺跡は始発だから確実に座れるはずである。それで三内丸山遺跡から青森駅行きのバスに乗ったら、美術館のバス停からは誰も乗ってこなかった…

まだ見ぬ青を求めて(2025秋田/青森紀行: 8)

西洋の有名画家の特別展ならともかく、そうでないときの美術館なら土日でも大して混んでないだろうと思って青森県立美術館に行くのを土曜に回したのだが、青森県立美術館に行くバスは三内丸山遺跡に行くバスと同じで、これは混むだろうなと思ってバス乗り場…

イルカが観客席にビーチボールを投げ込む(2025秋田/青森紀行: 7)

青森でさらに青い森鉄道に乗り換えて浅虫温泉を目指す。乗り換えの間に昼飯を食べた*1のだが、疲れていたのか脳がバグっていたのか、「産地直送」を「今朝獲れ」と勘違いしてしまい、青森産かどうかわからないマグロの定食を食べた。青森産には青森産と書い…

寝るのを忘れた

寝るのを忘れたというのはどういうことかというと、寝ようとして結局寝なかったのである。 風呂には入ったし、寝る前に飲む薬も飲んだ。しかし気づいたら寝ていなかったのである。しかしそうなると、寝る前に飲む薬というのは結局いつ飲むのが正解だったのか…

鉄道旅行なんてしないでください、とJRに言われている気がする(2025秋田/青森紀行: 6)

昨日、8時39分発の青森行き特急「つがる41号」は運休していた。1日ずれていたら大変なことになっていた。このご時世、鉄路は「時間通りに動かないリスク」はそれほど考慮しなくてもいいが、「動いていないリスク」はしっかり考えておかなければならない。 も…

秋田の居酒屋のことなど(2025秋田/青森紀行: 5)

秋田で2泊した。旅先で夕飯を考えるのが一番面倒くさいのですべて予約しておいた結果すべて居酒屋になってしまい、飲食費にいったいいくらかかるのか想像がつかない。駅近くにある割と観光客向けの郷土料理を出す居酒屋が好物なのでそういう店を予約したのだ…

ハタハタグッズが充実(2025秋田/青森紀行: 4)

男鹿の駅から男鹿水族館までは市営バスという実質コミュニティバスに乗るか、事前予約制の「なまはげシャトル」という乗合タクシーに乗る必要がある。公共交通機関大好き人間としては市営バス一択なのだが、男鹿駅からの接続が絶望的に悪いうえに1時間もかか…

東北の横綱(2025秋田/青森紀行: 3)

秋田の駅前に市場がある。秋田市民市場という。市民〇場、という文字列を見ると〇に「球」という文字を入れたくなる。しかし秋田市民球場という野球場はない。 「東北の横綱」と看板に書かれているが何の横綱なのだろう。8時前という時間が早すぎるのか遅す…

ミネバネ!現代アート@秋田県美&千秋美術館(2025秋田/青森紀行: 2)

秋田に来たなら藤田嗣治の『秋田の行事』だよな、と思って秋田県立美術館の展覧会を調べたら「ミネバネ! 現代アート」という、割と狭い意味での美術の展覧会が行われていたので、行くことにした。つまり、秋田県立美術館にやってきた第一目的は『秋田の行事…

どこまで行ってもフグが追いかけてくる(下関紀行: 9)

下関市立歴史博物館というところに行った。常設展として下関の町の歴史を展示しているほか、企画展として維新の志士たちと下関とのかかわりを展示した「幕末維新伝」というのを行っているのはいいのだが、常設展と企画展が完全に別料金になっていてセット料…

むしろ唐戸の賑わいのほうが何だったのか(下関紀行: 8)

道は唐戸のほうに向かって渋滞している。その反対、下関駅から各地に向かうほうの車線はそれほど混んでいないのだけど、下関駅から出るバスになるバスがその渋滞にはまってまだ下関駅に着いてさえいないという有様である。下関の市立美術館に行きたいので、…

全部同じに見える(2025秋田/青森紀行: 1)

鉄道の全線完乗を目指していた頃は鹿児島だろうが旭川だろうがどこへ行くにも鉄道利用だった。その先の旅程も全部鉄道だから乗車券をつなげたほうが値段が安くなるというのもあるし、その先も鉄道ならある程度時間が読めたほうがいいし、そもそも新幹線なら…