ベッドと窓の間にサイドテーブルが欲しかったので、ニトリのトロリを買った。専用のの上蓋を同時に購入して被せれば、自走可能な小さなテーブルになる。高さが少々高いが、ベッドがそもそも高いので問題はない。それに、最悪蓋だけ外して膝の上に置けばベッドに潜り込みながらノートを書いたりPCをいじったりできる。結構割と念願の「ベッドの中での作業」なのだけど、じゃあなんでそれを在宅勤務があるうちにやらなかったのかという話だが、在宅勤務があるうちはそんなこと思いもつかなかったので仕方がない。
ダイニングテーブルのセットを買うとだいたい椅子が2つついてくる。一人暮らしだから1個でいいのだけど、ダイニングテーブルを1個と椅子を1個別々に買うより、テーブルと椅子2個のセット品を買ったほうが安い。なんというか資本主義のバグのなかにいるというか一人で生きるということが資本主義という制度上望ましくないことであることを商業ベースで思い知らされるのがなんか気に入らない。
それはそうとして、だから引っ越したときからずっと椅子がひとつ余っていたのだけど、これを窓際に移して、トロリ用の椅子にした。まあダイニングテーブルよりトロリのほうがずっと高いので実質これに座ってトロリの上でものを書いたりすることはないだろうけど、なんというか窓際にひとつ椅子が欲しかった。
前の部屋はそもそも座卓生活だったから椅子なんてなくて、そのうえ通りに面した1階だったから窓の外が見えるようにカーテンを全開にしていると外からも部屋のなかが丸見えだったので普段から窓の外を眺めるようなことはしていなかったのだけど、少し上の階に引っ越したのでカーテンを開けていても部屋も全開になることはない。だからようやく窓の外の風景を見ながら本を読んだり、なにかを描いたりできる。台風や大雪のときに外の様子を確認するときは、そのたびに他の作業を中断して、ほんの少しカーテンを開けて外を眺め、たまに外を歩いている人と眼が合ったりして、またカーテンを閉じて別の作業をするということをしていたのだけど、もうそんな必要もなくなる。ようやく外の世界とつながった、という気分になる。