谷川俊太郎にノーベル文学賞を贈らなかったことはノーベル賞財団の失策のひとつだと思っている。というよりも割と一定数の日本の「世論」を形成する側の(或いはそう自負しているだけ)人が村上春樹がノーベル賞の候補だと信じて疑わなかったように、私も実はノーベル文学賞に谷川俊太郎が選ばれるのではないかと思っていた時期もあった。なんでそう思うのかは知らないけれど、信じて疑わない。ノーベル文学賞の発表の日に毎年集まっては村上春樹ではない別の人の名前が読み上げられるのを見届けて解散する人たちもきっとそうなのだと思う。
星の数だけいる日本人の作家のなかで、村上春樹「だけ」がどうしてここまで名前が挙がるのかは、小説を全く読まない私にはわからないし別にわかりたいとも思わないので教えてくれなくて構わない。
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谷川俊太郎の死因が老衰だったと聞いたとき、まあ谷川俊太郎は老衰以外の原因では死なないだろうなと思った。ひょっとしたら120歳ぐらいまで生きるのではないかという気もしていた。