21世紀枠の21世紀枠

数年前から21世紀枠の県推薦理由をまとめているのだが、要約するとどこも「(1)文武両道を掲げ*1、(2)時間的or場所的な制約のなかで創意工夫した練習(3)校内or地域との交流活動が好影響を与えている」というテンプレのような推薦文ができあがってしまって思っていたより面白くないことがわかった。

しかし選ばれるものであるからやはりどこまでいってもあと一歩のところで落選するというものは必ず存在してしまう。そういう学校を「21世紀枠21世紀枠」と言っている。たとえば絶対に私立を推薦しない県の中堅私立、宮崎県の小林西、福島県の東日大昌平、石川県の鵬学園などとか、県立なのに何故か推薦されない滋賀の水口*2や佐賀の神埼清明*3とかである。

そして今年も水口はそれより上位に適当な学校が見当たらないので選出の可能性は十分にあったのに、同じベスト8の草津東が選ばれた。1975年現校名に改称した際に県と揉めたそうなのだが、まさかそれで県から嫌われているということはあるまい。

合唱コンクール21世紀枠があったら私の部活も推薦される自信はある。(1)文武両道を掲げ(部員ほぼ全員が大学へ進学)、(2)音楽室を他の部活や定時制と共用するという時間的・場所的制約のなかで創意工夫した練習を行い安定した成績を挙げ、(3)地域の老人ホームを訪問して交流を行うなど交流活動を行っている、という冒頭のテンプレに見事にあてはまる。まあでも私の代は関東大会まで行っていないけどな。

*1:実業系の学校だと「資格取得との両立」となる。ちなみに高野連的にはだいたい部員の半分が国公立大学に進学すれば「文武両道」を掲げたことになる

*2:「みなくち」と読む

*3:この2校はいずれも過去3回、「長く甲子園から遠ざかっている」学校の中で最上位に入りながらそれより下の成績だった学校が推薦されている