2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今日が金曜日でないことに絶望して朝起きられなかった

今日が金曜日でないことに絶望して朝起きられなかった。別にそれぐらいのことで絶望しなくても、とこれを書いている昼休みにはそう思えるようになったのだけど。別に何の心配事もないのに、何が不安だったりなにかにおびえているようなことはあの4月5月を思…

この街では誰もがみな御堂筋線に乗りたがる

「この街では誰もがみな御堂筋線に乗りたがる」、新大阪で新幹線を降りて御堂筋線に乗った時にそう思ったことがある。御堂筋線はすごい。東海道新幹線の新大阪、JR・阪急・阪神の梅田、近鉄・南海のなんば、大和路線・阪和線の天王寺を結ぶし、反対側の千里…

デパートの貸しレイアウトでは走らせる車両に気をつけよう

鉄道模型を半分ぐらい売った。半分ぐらいしか売らなかったのはリュックに入り切らなかったからで、残りの半分はまたリュックに入れて秋葉原に持って行って売ろうかと思う。出張買い取りはどうせ安くつくから使わない。 少し前に自分で小さいレイアウトを作っ…

信仰と垂直的なるもの

結局「やまと絵展」に3回も行ってしまった。結果的に四大絵巻、神護寺三像、三大納経を全部見るというミーハーな人になってしまった。平日の昼間よりか土曜の夜間開館のほうがよっぽど空いていたのは《鳥獣戯画》が丁巻だったからなのかは知らんが、さすがに…

日記のイデア

ニトリから今日荷物が届くと思ったら昨日だった。しかも不在票を見たらその時間はまだ家にいたはずである。だからおそらくインターホンに気づかずに寝ていた自分が悪いのだが、午前中指定なのに12時15分に来た向こうにも若干の落ち度はある(ない)。そして…

宮脇俊三『時刻表2万キロ』

「日本の鉄道に全部乗る」ということがどういうことかわかってもらうために、宮脇俊三の『時刻表2万キロ』を読んでください、というときがある。今から40年以上前、JRの前身、国鉄がいちばん日本のすみずみまで路線を巡らせていた頃、中央公論新社の役員を…

みんな若冲が大好きだね。

美術館はだいたい夜間開館に行くか休みを取って平日に行くのだが、11月にオープンしたばかりの皇居三の丸尚蔵館だけは祝日の昼間に行った。完全事前予約制で売られるチケットは平日だろうが土日だろうが全枠完売だから、逆にわざわざ休みを取る必要もない。 …

Hontoポイント経済圏

hontoポイントが5倍になったので、また本を阿呆のように買ってきた。相変わらず美術とか哲学とかの本で、小説とか随筆の類はまったくない。寧ろ最近買った内田百閒の『蓬莱島余談』*1をあまり面白いと感じなかったので、百閒もそろそろ潮時なのかもしれない…

このブログについて

みなさん「このブログについて」をどう使われているのか参考に回ったりするのだが、読者が100ユーザーを超えるようなはてなプロ市民の皆様*1でもこのページだけはまったくいじった形跡がなかったり、なかには記事の日付を未来にしてTwitterの固定ツイートの…

曜変天目は人を狂わせる

曜変天目という茶碗を観に行った。天目というのは中国で作られた茶道で用いる茶碗のことである。曜変というのはその中で最も高級なもので、内側に星のように光輝く斑点が浮かぶものである。厳密に曜変天目と呼べるもののうち完全な形で現存するものは世界に…

心象が先か、風景が先か――東山魁夷《年暮る》をめぐって

山種美術館で東山魁夷の「年暮る」を見て、冬の雪の降る夕方の寂寥感のようなものが背中まで伝わってきていいなと思ったのだが、同時に画家は本当にこういう風景を見たのだろうかと思った。魁夷が観た光景は本当にこんなに青暗い街だったのか。むしろ、心の…

ヤバい、エモい、エグい。

何に対しても「ヤバい」としか言わなかった若者だった人たちは、何に対しても「エグい」としか言わない若者たちに対して特に目くじらを立てていない(ように見える)。2000年代の「ヤバい」と2010年代の「エモい」、2020年代の「エグい」が指す内容は多分、…

文系の大学生はみんなハイデガーとか読んでるものだと思っていた

「クラインブルーのクラインの壺」(IKB colered Klein bottle)というネタを思いついたのだが、「インターナショナル・クライン・ブルー」と「クラインの壺」の両方を知っている人がこの世界にどれだけいるのかわからない。 浅田彰の『構造と力』がついに文…

天下の奇病。使用薬品、なし。処置、魔術

ASMRの動画を見ていて気になるのはあの頭の形をした、というかあの外耳のついたマイクはASMRで使う以外に何の用途で使用するのかということで、ひょっとしたら医療の分野や福祉の分野で自分の創造のつかない使用方法があるのかもしれないけれど、現状ASMRの…

自分が鉄道の何に詳しいのかわからない

鉄道反対運動 東京~大阪間鉄道は東海道経由で計画されたが、軍の圧力で中央線経由で建設された 岐阜羽島駅は大野伴睦の圧力で作られた政治駅 の3つは日本の鉄道界三大デマだと勝手に思っていて、1と2は青木栄一『鉄道忌避伝説の謎』(吉川弘文館)に詳し…

人間を2つに分断したがるのは日本人だけなのか

「朝食はパン派?ごはん派?」「目玉焼きにかけるのはソースか醤油か?」「イヌ派?ネコ派?」と人間を2つに分断したがるのは日本人だけなのだろうか。朝はヨーグルトとグラノーラだし、目玉焼きは嫌いだし、イヌもネコも好きではない。殊にイヌかネコか訊い…

サッカーが好きな人と波長が合わない

昔から、サッカーが好きな人と波長が合わない。 そもそも人間と波長が合わないだろ、という指摘はさておき、学生の頃からよく会話する人とは野球の話ばかりしていて、サッカーの話をした記憶がない。私が相手だからサッカーの話をしなかっただけで本当はサッ…

那智滝とバーネット・ニューマン

山種美術館「日本画聖地巡礼 ―東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門―」に行った。奥村土牛の《那智》を見て、バーネット・ニューマンの《ワンメント6》を思い出した。土牛の《那智》で描かれる那智の滝と、ニューマンの「ジップ」と呼ばれる、画面を垂直に走る縦…

ドリーという魚

ナンヨウハギという魚がいる。水族館のサンゴ礁を模した水槽には必ずと言っていいほどいるのだけれど、そう言われてもピンとこないかもしれない。しかし「ドリー」と言うとだいたい通じる。いや、「ドリー」と言わないと通じない。 この魚を水族館で見た日本…

21世紀枠の21世紀枠

数年前から21世紀枠の県推薦理由をまとめているのだが、要約するとどこも「(1)文武両道を掲げ*1、(2)時間的or場所的な制約のなかで創意工夫した練習(3)校内or地域との交流活動が好影響を与えている」というテンプレのような推薦文ができあがってし…

いろんな病気がちょっとしか発症しない病気

上半身が痛いのは肋間神経痛かもしれないね、と教えてもらった。調べると確かにまさしく私が感じていた症状に近いような症例が列挙されている。ただ、「肋間神経痛」という名前そのものの病気は存在しないらしい。この記述を見た時、「はい、出ました~『こ…

セーラー服と近江鉄道

刑部芳則『セーラー服の誕生 女子校制服の近代史』(法政大学出版局, 2021年)という本を読んだ。制服マニアが歴史学と史料の正しい取り扱い方を身につけるとこうなるという好例である。これまでの制服研究があまりにも実証性を欠いたものであると強く批判し…

正義依存症

WikipediaのことをWikiと略さない人だけがUSBメモリのことをUSBと略した新聞記事に石を投げなさい。そういうつまらない揚げ足取りに時間を費やすことの虚しさ。ニュースやブログ記事に上から目線でコメントを入れる虚しさ。「痛いニュース」で本当に痛いのは…

東京国立博物館でも破滅した

ディズニーランドに最後にいつ行ったのかなんて覚えてないし、ディズニーシーには行ったことがない。でもみんな朝7時ぐらいから並んで、21時ぐらいの閉園までいるんだから、ディズニーが好きな人はすごいなと思う。東京国立博物館に8時間30分いて疲れ果てて…

東京ペンショーで破滅した

山手線に乗っていて新橋を出た時、隣に座っていた女の子2人組のうちの1人が、「まってやばい、今の駅だったかも」と言い出した。慌てて次の駅名を確認してスマホで経路を確認して、次の浜松町に着くかなり前からドアの前に立って、スマホで何か検索してい…

別に「汽車」でなくてもなんでもいい

文部省唱歌『汽車』は常磐線沿線を描いた曲であるらしい、ということを大昔(まだ鉄道ジャーナル社が出版していた頃)の『旅と鉄道』で読んだ覚えがある。 今は山中 今は浜今は鉄橋渡るぞと思う間も無く トンネルの闇を通って広野原 この童謡は3番まであるの…

宅浪すると宗教かアイドルのどっちかにハマると思っている

上野のカフェでカレーを食べていたら昔『前田敦子はキリストを超えた』っていう名前の本があったよね、と思った。何故かは知らない。別に読んだことがある訳でもない。残念ながら私は『読んでいない本について堂々と語る方法』(ピエール・バイヤール)を読…

休日ぐらい時間の使い方の主体は自分でありたい

イベントのたびに顔を出すということは休日に基本的に用事がないということである。休みの日に約束して会うような人もいないし、休みの日ごとに集まったり、大会があったりするようなサークルに参加している訳でもない。休みの日ぐらい自分の好きなように時…

シャトーブリアンのような本

ビジネスや自己啓発の類の本を読むとびっくりするぐらい文が柔らかくて、まるでA5ランクの牛肉とかシャトーブリアンみたいだ。なんにも考えず、たた文章の上を目が滑っていっても「内容」は頭に入ってくるようである。言い換えると本を読んでいて頭を使って…

歩きスマホはなくならない

みんなそんなにアニメを見たりドラマをみたりする時間がどこにあるのだろう、と思ったけれど、みんな歩きながらスマホで倍速で見ているのかな。歩きながら見たらみんなが言っている通り危ないし、一応それをしている側も周りに気を遣っている体でいないとい…