2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

はてなブログはトピックに美術鑑賞を持たないという構造的欠陥を抱えている

最近あまりに美術展の感想を書きすぎて雑談とか日記とは離れている感じがしたのだが、はてなブログはトピックに美術鑑賞を持たない。 クラシックのコンサートを聴きに行ったら音楽だし、絵を描いたら創作だし、映画館に行ったら映画があるが美術館はない。旅…

図録を読み終えた

『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』の図録を読み終えた。図録に読み終えたという言葉を使うのは初めてだけど、眺めるというより読むという動詞のほうがふさわしいし、読み始めると読み終えるという単語を使うのがふさわしい。 現…

「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」を見てアーティストになろうと思う人が現れるか?

国立西洋美術館というほぼポスト印象派ぐらいまでの西洋絵画しか集めていない美術館が日本の現代アートという全く重ならない領域の展覧会をやるということで楽しみにしていた。開幕前日の内覧会で「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか…

単純に深川めしを食べに来た人たち

家族*1に深川めしを食わないかと誘われたので一緒に深川めしを食べた。家族とは店の前で集合しそのまま現地解散するとのことだから、単に深川めしを食べるために集まるようなものである。別に家の近所の店に行くわけではない。電車に30分ばかり揺られるよう…

銀河鉄道の傘

北陸新幹線が敦賀まで伸びたから乗らなければいけないし、北大阪急行も伸びたから大阪に行かなくてはならない。大阪なら用事がなくても行けるけど、敦賀に用事はない。福井に2箇所行きたいところはあるけれど、駅で言うと小浜か北鯖江で、新幹線がかすりもし…

人生無駄ばかり

タイパやコスパが叫ばれる昨今「役に立たないことはしない」「無駄なことはしない」という価値観が日本に蔓延しているような感じがして(個人の印象です)、そう考えると自分の人生なんて「無駄なこと」「役に立たないこと」しかしてないような気がする。日…

時計は1つあると時間がわかる。2つあるとわからなくなる。

池袋か新宿に行くたびに世界堂に行って色鉛筆のバラを2割引で買うというコスいことをしている。「六角形だから」という理由でカランダッシュのパブロを常用しているので基本的にパブロを買ってくるのだが、池袋の世界堂ではなぜかパブロを売っていないので仕…

「なにもしない」の解像度

今日は何もしない日にすると決めていた。わざわざ「何もしない」と手帳に書いてある。今日でなければならないこともないし、美術館は夜まで開いている訳でもない。だから何もしなかった。年明けにコロナから治ってから家を出なかったのが1日しかない。その…

適度に狂いたい

ジョジョのアニメの主題歌やMADなどを聴きながらイラストを描いていると女の子がスタンドで戦っているような絵になってしまうので、最近はSound Horizonなどを聴きながら絵を描いている。ただSound HorizonはSound Horizonでまあまあ人が死んだりするファン…

微妙な青の違いをぜんぶ丸めて岩群青でドーンと塗りたくってしまう

モネと福田平八郎を並べられたらそら福田平八郎に行くでしょ、ということで「没後50年 福田平八郎」に行ってきた。というか本当にモネに行きたかったら上野の森で見ているからな。 福田平八郎は去年の「重要文化財の秘密」展で見た《漣》がよかったのと、…

夜行バスから降りたあと読んでも眠くならない哲学の本

抗不安薬を飲んでから夜行バスに乗りたいとかつてのたまっていたのだが、確かに目をつぶってからスムーズに意識が落ちかけるような気がした。 夜行バスで寝たんだか寝ないんだかわからない時間を8時間も過ごしたあとで哲学の本を読むようなものではないが、…

路線バスを走らせている会社の夜行バスを選びがち

夜行バスに乗る時はなんとなくバス会社のバスに乗る。夜行バスを走らせているのだからどこもバス会社なんだけど、観光バスみたいな会社じゃなくて路線バスも持っているような会社ということである。別に今はその2つの区別はないのだが、単に好みである。だ…

夜行バスでは眠れない

そういえば夜行バスを使ったことがあるのは京都・大阪・神戸が大半で、あとは紀伊田辺で降りたのが1回あるだけだ。新幹線を使うとどんなに頑張っても京都や大阪に着くのは昼前で、私鉄の1日乗車券や近鉄の3日間フリーきっぷなどを使おうとすると半日損をす…

街では誰もありがちな事だがこの世を私も信じるために

1年のうちには縁起のいい日というものがあって、その日に財布を使い始めることにした。今までそういうことにこだわらず使い始めたい日に使い始めていたのだが、2週間寝かせればそういう日が来るのならそれを信じてもいいのかなと思った。この世を私も信じる…

ひたすらねむい

ひたすらねむい。まず朝起きられない。電車で座れなくても眠い。座ったら眠る。始業の時間になっても眠い。こういうときに限ってエクセルとにらめっこしないといけない仕事が入る。昼にコーヒーを飲んでも眠い。手帳を広げても眠い。本を開いたら寝るに決ま…

図録が後出版にならなかったのが惜しまれる

国立西洋美術館が盛り上がってきたのでますます行きたくなってきた。はやく行きたい。来週の土曜まで行けないけど。そして調べてもニュースに対するコメンテーター気取りのつまらんコメントばかりが引っかかって、肝心の展示に関する感想が一向に出てこない…

同時に使える万年筆の限界は20~25本

925 15の限定色*1はあまり可愛いとは思わなかった。今のところイラストをちゃんと書こうとするときはステッドラーの925 35の0.3mmか0.5mmで下絵を描いたあとコピックのマルチライナーで線画を描いたあとカランダッシュのパブロで色を塗る。ただ基本的にイラ…

三越地下に来たソワレ

三越の地下にソワレが来ている。日曜の18時に行ったら多少は空いているだろうと思っていったのだがちゃんと待たされた。しかしこれでも空いているのかもしれない。地下の食品売り場の一角に突如現れたカウンター10席ぐらいの一角ではゼリーポンチ4種が供され…

ナイトモード丸善

普段のPCの作業ではデスクライトが要ると思ったことはないのだけど、イラストを描いたり色を塗ったりする作業になるとデスクライトが絶対に要るということがわかった。別に線画をトレースしたりする訳ではないのだけど、それでも要る。だからトレースなどし…

毎日投稿をいつやめるかということについて

毎日投稿を続けてもうすぐ200日になる。すっかり辞め時を逸した感じがあり、なんだか毎日更新をしないといけない感じになっていてよくない。書くことが全くない日というのは幸いにしてほとんどないのだけど、話が何にも広がらないことしか考えていなかった日…

高い色鉛筆ともっと高い色鉛筆

万年筆を買っていると文房具に関する金銭感覚がバグってくるのだけど、それでもさすがにカランダッシュのルミナンスは高いと思ったのと、六角形の鉛筆のほうが持っててしっくりするのでパブロを買った。カランダッシュで絞ったのは10%オフのクーポンをもら…

死んだら死んだで生きていくのだ

結局のところXにいても今世界で何が起こっているのかなんて全くわからなくて、今わかるのは「このツイートがバズっている」ということであり、それも人間でない何かがバズっているツイートを引っ張ってきて再生産しているのを眺めるという行為によってその事…

もはや空虚ですらない

最近は毎週のように美術館に行っているのでもはやただの美術展感想ブログになっている。もはや空虚ですらない。郷さくら美術館に行き、東博に2回行き、麻布台ヒルズのギャラリーに行き、京都市京セラ美術館に行き、三十三間堂に行き、京博に行き、板橋区立…

シュルレアリスム宣言100年: シュルレアリスムと日本(板橋区立美術館)

巖谷國士によればシュルレアリスム絵画にはデッサン・オートマティックの流れとデペイズマンの流れがあるらしい。デッサン・オートマティックはアンドレ・マッソンやジョアン・ミロによって試みられたいわゆる自動筆記のようなもので、日本では瀧口修造。デ…

ポストカードを時系列順にファイリングすることの問題点について

京都市京セラ美術館のミュージアムショップに行ったら竹内栖鳳の《絵になる最初》が売られていた。去年東京都近代美術館でやってた「重要文化財の秘密」に出ていたのに絵ハガキが来ていなかったので、今更ながら買った。昨年の展覧会のグッズを今更ながら買…

日本橋三越の万年筆祭は5年ぶりではなく2年ぶりだと思う

日本橋三越の文具フェアに行った。3月で日本橋三越といえば「世界の万年筆祭」だったのだが、2019年を最後に行われなくなっていた*1。これが形を変えて出現したものと思えばよい。尤も、2022年に日本橋三越5FにSTAsがオープンした時にオープン記念イベント…

千手観音菩薩はオーケストラの指揮者をできるのか

自分でもなんでかわからないけど三十三間堂に行った。長さ120mのお堂の中に千手観音菩薩が1001体、風神・雷神、二十八部衆の1031体の像がいらっしゃるので、ここの中にいる国宝の像だけでマーラーの「交響曲第8番」が演奏できる。指揮者はやっぱり中央の千手…