時計は1つあると時間がわかる。2つあるとわからなくなる。

池袋か新宿に行くたびに世界堂に行って色鉛筆のバラを2割引で買うというコスいことをしている。「六角形だから」という理由でカランダッシュのパブロを常用しているので基本的にパブロを買ってくるのだが、池袋の世界堂ではなぜかパブロを売っていないので仕方なくルミナンスを買ってくる。銀座にはカランダッシュの直営店があるのだが、試筆コーナーに全色ある訳ではないので想像でエイヤで買う。まあ色鉛筆なんてなんぼあってもいいのだから困ることはないのだけど、確実に使用頻度が少ないものは存在する。しかしカランダッシュでは伊東屋のメルシーポイントが貯まるので、これが10月になるとシステム手帳サロンで還元されるしくみになっている。だいたい限定品のリフィルぐらいはポイントで賄える。

青が好きなので青色ばかり集めている。青色ばかり集めていると遠目に見ても目の前にあるのがサファイアブルーなのかジェンシャンブルーなのかわかるようになってくるし、ナイトブルーとプルシアンブルーとウルトラマリンとインディゴブルーの色の違いがわかるようになる。しかしそれ以外の例えば青緑や水色についてはまだ疎いので、アズライトブルーとマラサイトグリーンと、マラサイトグリーンのうえにコバルトブルーを重ねたやつの違いがだんだんわからなくなってくるし、何と何を重ねたらこの色合いが出るのか二度と思い出せなくなる。そして未だにスカーレットとバーミリオンとカーマインの違いを把握していない。

しかし画材屋の売り方とか、カランダッシュの売り出し方を見ても、パブロじゃなくてルミナンスのほうを売りたいんだろうなあと思う。高いし。100色で世界堂価格の2割引でも6万2000円する。しかし手に持った感じはパブロのほうが好きなんだよな。書き味は確かにルミナンスのほうがいいなと思う瞬間はあるのだけど、単純に売られているときの削り加減のだけのような気もしないでもない。でもパブロもいいよ。一本800円だと高いなと思うけど500円ならギリいけるなと思います。思いません?