WikipediaがWikiを、Googleが検索エンジンを代表するようになってしまったのと同じで、ChatGPTがAIを代表する単語になってしまった感じがある。Googleが動詞になったように、たぶんChatGPTも動詞になるのかな、もうなっているのかな。その割には少なくない人…
SNSにおいて投稿直後のインプレッションの伸びが重要なのはなんとなく知っているので(そもそも自分がそういう重要/重要でないという土俵に立ったことはない、ということは置いておいて)、投稿者の側が通知のONを視聴者に呼びかけることは理解できるのだけ…
冬が嫌いだから暑いことに文句は言わないようにしている。生活に支障があるレベルで暑くても。常日頃「冬は滅びるべきである」「冬は滅ぼさなければならない」「冬になると人生やめたくなる」「11月から3月は真冬」などと言っている人なりのけじめである。し…
生まれて初めて近所にカフェができた。どれくらい近所かというと歩いて2分のところ。自宅の周りのどの要素よりも近い。コンビニより近い。近すぎてインスタに上げられないぐらい。もしインスタに上げようとすると遠方から来た感を出す必要があり、要するに…
この一週間ぐらい何も浮かばない。いろんなことに気が付かないぐらい身の回りに余裕がない。まあでも改めてそう思い返さなくてもそうなのだろう。早く週末が来ないかと待ち焦がれる半面、週末を過ぎればまた新しい深淵がそこにある。休みのことを考えると、…
ペリカンの限定品でM815のメタルブルーストライプというのが発売になる。普段の筆記は基本的にすべて万年筆でやっている割に実は既製品の万年筆は1年以上購入していない(最後に買ったのはセーラービスポークというカスタムのサービスのものである*1)。知り…
自分の子供に対して「親に似たんでしょうねえ」と言っている記事を見かけたのでやっぱり自分は子供を作るべきではないと思った。親に似て社会に不適合なのが生まれてきたらその子も不幸である。こんな親に育てられるのだから余計に不幸である。私も子供を育…
毎朝起きてばかりいる気がする。少なくとも物心ついてからは起きなかった日はない(ただし、朝ではなく昼に起きたことはある)ので当たり前と言えば当たり前なのだけど。 朝起きるのがつらい。最近はそうでもないけれど、酷い時はベッドの上をしばらくのたう…
今住んでいる部屋にひとつだけ不満を挙げろと言われたら、雨が降っても雨音が聞こえないことである。それぐらい防音がちゃんとしているということだけど、雨が降っているときは雨音がちゃんと聞こえてほしい。外で雨が降っているのかどうかわからないと不便…
万年筆の特徴として数か月に1度洗わなければならないということがある。人によっても違うのだろうが、だいたい水洗いをしたあと一昼夜真水に漬けておき、そのあと乾かすのに丸1日程度要する。つまりだいたい2~3日は万年筆を使えないことになる。 万年筆…
それで10分後ぐらいに掛けなおすことにして公衆電話の受話器を置いた瞬間に、ふと新たな疑問が浮かんだ。「新下関営業所ってどこにあるんだ?」 こういうときスマホを出してブラウザを立ち上げ、「サンデン交通 新下関営業所」と検索すればすぐに場所が出て…
流行っているのかもう流行りは終わりつつあるのかわからないが、インターネットでプロフィール関係を見ると必ず書かれているあの性格診断のアルファベット4文字が思い出せない。思い出そうとするといつもIGBT、絶縁ゲートバイポーラトランジスタが頭をよぎる…
別に生きる意味なんてなくていい、それの何が悪いのか、と思うのだけど、なぜこんなにも「生きることに何の意味があるのか」と悩む人が生じているかを考えると、一人のある国民的ヒーローの存在が思い浮かぶ。そう、アンパンマンである。 なんのために 生ま…
きょう、PCが死んだ。もしかすると、昨日かもしれないが、私にはわからない。「PCノガメンガチラツク。アスカイニイク」これでは何もわからない。恐らく昨日だったのだろう。 とにかく、家に帰ってきたらPCの画面が激しく上下に揺れている。再起動も、ドライ…
それで小島和男『反出生主義入門』(青土社, 2024)を読んだのだが、別に生まれてきたことに絶望している訳でもないし、早く死にたい訳でもない。しかしながら本というものはたとえそれがどんなにニッチな分野の本でさえ、その本を出版することによって利益…
年を取ったからか、忘却が定常状態であり、記憶というもののほうが例外なのではないかと思い始めている。記憶に残っているほうが異常なのだと。眠っているあいだに見た夢は時間とともに少しずつ忘れていくが、いつまで経っても覚えている部分もあるように。…
唐戸市場で朝食を食べようと思って下関の駅からバスに乗り、唐戸のバス停で降りたとき、ポケットにスマホが入っていないことに気がついた。カバンの中を漁っても見当たらない。唐戸は下関最大の観光地の一つなので降りる人も多く、バスはまだ停まっている。…
ときわミュージアムというバス停で15時58分発のバスを待ちながら、「うべバスナビ」というバスロケーションシステムを眺めていたら「1時間以内に接近するバスはありません」と表示されて一瞬ドキリとしたが、それでも待っていたら時刻通りにバスはやってきた…
趣味が同じことが交際することにどう繋がるのか理解できないし、それがそのまま結婚する理由になる、ということは本気で信じていない。もっと生物として根本的なところ、そういうところで「マッチング」しないといけないのでは、と思ったりするのだけど、そ…
宇部空港のすぐ近くに宇部線の草江という駅があるのを知っていたので、歩いてみたら思ったよりすぐそこでびっくりした。空港の敷地を出たらもうそこに駅があった。「列車が飛行機と接続していないので空港アクセスとして使う人は少ない」という記述を見たこ…
10時15分発宇部行きの搭乗口は505とある。ターミナルからバスで運ばれる搭乗口で、いままで羽田から飛行機に乗る時は福岡だの那覇だの札幌だの主要空港に行くときで、地方の空港へ行くのは確かに初めてである。バスの出るラウンジに出てみると、富山だの鳥取…
どう平静を装っていても、寝る直前に昔コピーした資料やパンフレットの整理をしていても、外泊を伴う旅行の前はうまく眠れない。抗うつ剤という睡眠導入剤を服用していても、である。変な夢を見続けて朝になり、ふだんより寝付けていないくせにいつもの平日…
GWは案外普通列車に乗るだけの旅をするのに向いている。混んでいるのはいわゆる観光地と言われる場所と飛行機と新幹線ぐらいで、ふだんの休日に列車に乗るようなやつはそういうところに集まっている。加えて、GWは青春18きっぷの期間ではないので18きっぷが…
椅子から滑り落ちて目を覚ました。ニーチェの『喜ばしき知恵』を読みながら寝落ちたらしい。椅子へ戻ろうとすると身体の何かがおかしい。すぐに腰から下の力が全く入らないことに気がついた。でも頭の下に腕を置いたまま寝落ちたのと同じように、またすぐに…
過去数週間の熱狂が一体何だったのかと思えるぐらい、いまはなんにも思い浮かばない。毎日昼休みになると近くのカフェに籠り、平均してバイブルサイズのシステム手帳*1の3分の2ぐらいのことを書いているのだけど、さてブログを書こうかと編集画面を立ち上げ…
憑かれてゐるのだ、俺は。蒼空、蒼空、蒼空、蒼空。(ステファヌ・マラルメ『蒼空』) * みなさん「このブログについて」をどう使われているのか参考に回ったりするのだが、読者が100ユーザーを超えるようなはてなプロ市民の皆様でもこのページはまったくい…
SNSでもはてなブログでもnoteでもそうなんだけど、フォロワー数とか読者数を第三者に対して表示するのってなんのためなんだろうか。意味があることが嫌いな私が意味がないと思われることに疑問を呈することに違和感を覚える方もいるかもしれないが、みんな「…
1年ぐらい前にうっかり買ったメイヤスーの『有限性の後で』をようやく3章まで読み終えて、有名なあの偶然の必然性、というところまでたどり着いた。ところが4章の見出しを見るとヒュームの問題、とあり、ひょっとしたらまた別の話になるのかもしれない。…
性格診断の類をやらされると「時と場合による」としか答えようがない設問が多くて困る。そうでなくても目玉焼きは嫌いだし、犬も猫も好きではないし、朝食はバナナとグラノーラだ。好きなアニメも漫画もない。テレビは見ない。好きな芸能人もいない。特定のY…
ビブリオバトルという概念を初めて知った時の変な感情をよく覚えている。人間はついに読書という行為でも人と優劣をつけるようになったか、と。違います、あれは読書という行為ではなくプレゼンという行為の優位をつけているのです。まあ、だから、ああいう…