2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

理想のシャープペンにたどり着かない

細いシャープペンが好みなのか太いシャープペンが好みなのか、今まで自分でもずっとよくわからずに生きてきたのだけど、多分「場面や気分によって違う」のだと思う。細いペンで書いていると持ちづらいと思うときもあるし、太いペンを持っていると疲れると思…

本は全部読む必要はないという境地

Hontoポイント3倍とか5倍に踊らされてバンバン本を買っている気がするが、相変わらず東京美術の「もっと知りたい」シリーズだの『デュシャンは語る』だの『奇想の系譜』を買っているので、趣味は読書というより美術である。 最近本は全部読む必要ないという…

野球は三塁側で見るもんだ

12年ぶりに一塁側から野球を見た。三塁側から野球を見ると投手と打者の視線の向こう側に一塁走者が眼に入るので、走者の動きを把握しやすい。今日座った場所からだと、打者と投手を見ていると一塁走者の動きが全く目に入らない。 一塁側に座るメリットとして…

ミニマリストにはなれない

ミニマリストとは要するに何も持たなくても自分の心が満たされている人である。私は自分の中がからっぽだから、何かを所有しないと自分の心が満たされない。だから私はミニマリストになれない。私にはモノが必要である。 所有欲はある意味いちばん簡単に満た…

青い海の上の柔らかなソファ

雷が鳴ったと思ったらすぐに土砂降りの雨になった。それが少し嬉しかった。どんな音楽も動画もASMRも、外に降る雨の音に勝ることはない。 ヘッドホンを外す。 外を雨の音が流れている。雨の休みの日は、部屋干しの洗濯物を乾かすために除湿機の音が覆いかぶ…

ドラフト会議の日ってウチじゃなぜか中継見ながら寿司食べるんだ

プロ野球のドラフト会議はネットの中継で最初から最後まで見る。17時過ぎに始まって、終わるのはだいたい20時30分ぐらいであるから、料理などを作っている暇はない。 昔はドラフト会議の日は1日なり半日なり休みを取って、スーパーで買った寿司を食べながら…

カレンダー

カレンダーというものの存在意義がよくわからない。自分の予定が書き込める手帳のことではない。壁にかけておいたり、机のうえに置いておくものである。今は毎日手帳を持ち歩いているからそう思うだけだろう、と思われる人もいるかもしれないけれど、別に今…

乗るまでが最高系

飛行機は乗るまでが最高系の乗り物だと思っている。 地上から空港に近づくと滑走路や待機場に飛行機の垂直尾翼などが見えてくる。建物のなかに入ると大きな空港だと行き先案内に色々な土地の名前がずらりと並んでいて、それを見ているだけで楽しくなるし、ど…

さみしいときは青青青青青青青

寺山修司の本を買ったのはいつ以来だろう。短歌を作っていたころに『寺山修司全歌集』を買って以来だから、10年ぶりぐらいになるだろうか。 とある会社の面接で、「尊敬する人は?」と訊かれて、咄嗟に「寺山修司です」と答えた。本当は尊敬、というよりただ…

人類の歴史の先にはどこでもドアがある

東京出身ではないけど、東京の人に対して歩くのが早いと思ったことはない。寧ろよくこんなにゆっくり歩けるなと思うぐらい。私が唯一歩くのが速いと思ったのは朝か夕方のラッシュ時に大阪駅や阪急梅田の駅から御堂筋線に至る通路を歩く人達であり、東京の人…

上半身が痛くてそれどころではない

上半身が痛い。最初は肩周りが痛くて、ああまた変な姿勢で寝たのかなと思ったのだが、だんだん体の内側が痛いことに気づいてきた。ちょっと姿勢を動かしたり、唾液を飲み込んだり、変な姿勢で息を吸い込んだりすると内側が痛い。肋骨でも骨折したのかと思う…

大人になったら、日本海を見たくなる

はじめて日本海を見たのは社会人になって1年めの9月、信越本線の普通列車の車内からであった。「青春18きっぷ」の最後の1日を使って、信越本線で長岡まで行き、長岡から上越線で帰ってくるという日帰りの旅行をしたときの、その一番東京から遠い部分だった。…

気に入った絵がポストカードになっていないが、展覧会の図録を買うまででもないと思った場合の対処法

美術展に売られているポストカードはだいたい幅広なので、ポストカードが入ることを謳う一部のポストカードホルダーに入らないことが多い。したがって幅広のポストカードが入るポストカードホルダーに入れなくてはならないのが厄介である。昔はその幅広のポ…

やまと絵展は「ちょっと寄ってみよう」のノリで行ってはいけない

平日休みを取ったのに銀座伊東屋と丸の内の丸善に寄るだけといういつもの休日と同じコースで過ごしていた。そのままおしまいにしてもよかったのだけど、国立東京博物館で面白そうな展示をやっているのを丸善で知って、ちょっと寄ってみようかと思ったがこれ…

努力ができるというのは才能。

子供の頃にあまり大人から褒められた記憶がない。話したいと思うことがないうえに話したいと思う相手もいないから休み時間も授業中も静かで先生に怒られることはなかったし、自分の考えや主張がないから先生の言うことに従順で、それでいて記憶力だけは良か…

図録の図版の天地が逆だと?

キュビスム展で図録を買ったら「正誤表がありますのでご確認ください」と言われた。そういえば図録で正誤表をもらうのは初めてだなと思って正誤表を眺めていると、衝撃的な文言が書かれていた。 「図版の天地が逆」 そんなことがあるんかい、と思った。 山田…

意識と無意識のあいだを漂う

4時30分に眼を覚ます。今日も寝落ちた。 それからは浅い眠りと覚醒のあいだを、波のうえに浮かぶように揺れている。眠りは無意識の入口に片足を突っ込んだぐらいの浅さしかない。または、波打ち際に立って、無意識の世界が波として寄せてきて、また引いてい…

内田百閒『特別阿房列車』

内田百閒という作家は『阿房列車』で知ったのだけど、なんで『阿房列車』を知ったのかは忘れた。ただ、汽車に乗って用事もないのに大阪に行って帰ってくる、というだけのあらすじは、ただ列車に乗って帰ってくるだけという「旅行」を繰り返していた自分には…

立原道造「長崎紀行」

詩人・立原道造が死の直前に長崎へ行った際には、いつも一冊のノートが手許にあった。現在「長崎紀行」というタイトルで読むことができるその文は、その瞬間瞬間の詩人の心象や見えた風景を書き連ねていくというスタイルを取っている。それはあとから旅行記…

世間の人は鉄道旅行イコール貧乏旅行だと思っている

魚を刺身以外の調理法で食べるのがあまり好きではないので、魚は刺身にしてもらわないと食べない。秋田の居酒屋でキスが出てきたときに「じゃあ刺身にしてください」と言うぐらいである。 生でない魚は食感と味があまり好きでないのと、昔から手先が不器用な…

紙の大きさと思考の大きさ

システム手帳は独立した1枚の紙の集合体である、と言えるから、これを構成する1枚1枚のリフィルが、小さい1冊のノートである、と言えるかもしれない。有限性という単位では、1冊のノートと1枚のリフィルは同じである。 したがって、システム手帳においては、…

魚が好きということと水族館が好きということは別だということについて

魚が好きな人は水族館が好きだろうけど、水族館が好きな人は果たして魚が好きなのだろうかというと、案外そうではないのかもしれない。たとえばサンゴ礁を模した水槽に赤や黄色や青の熱帯魚が泳いでいるとして、それら全ての名前が水槽の近くに掲示されてい…

万年筆メーカー製でないインクは避けている

万年筆のインクに関しては、特にそのメーカーのものしか入れない、というこだわりはないけれど、最低限万年筆メーカーのものを入れるべきだとは思う。文具店やイベント限定のインクでも、万年筆メーカーが作っているものを選ぶ。そうでないインクしか作って…

一人旅で水炊きを食べるには苦労が伴う

一人旅で苦労することと言えば水炊きを出してくれる店が見当たらないことである。ふつう居酒屋でも鍋料理は2人前からしか出してくれないからある意味仕方がないのだが、モツ鍋に関しては割と1人前から出してくれる店がある(確認した限り小倉駅か福岡空港に…

青葉市子ばかり聴いている

夜、青葉市子のインスタライブのアーカイブを見ていたら部屋の明かりを消したくなったので消してみた。部屋が真っ暗になった。ただそれだけだった。本当はデスクライトというか電球みたいなものが机のうえにあってそれだけが光っているのが理想なのだけど、…

優先席はこわいところだ

特に朝は頭痛や不安がひどいのでなるべく座りたい。優先席は朝のラッシュ時でも空いていることが多い。最近は体調がよろしく無いので空いていたら有り難く座るようにしているのだが、以前は、というより、今も、優先席はこわいところであるという意識が強い。…

一日中架空の鉄道の設定のことばかり考えて過ごす日のこと

何を言っているのかわからないと思うが*1、一日中架空の鉄道の設定のことばかり考えて過ごす日がある。昔は鉄道模型のレイアウトを作るという大義名分があったが、今はない。作ってもなんにもならない。ただの暇つぶし。目的はない。 昔レイアウトを作るとき…

5年手帳と手帳の月間のページと週間のページと日次のページ

手帳にはずっと見開き1ヶ月のものと見開き1週間のものの両方が入っているのが理想だと思っていたけど、最近見開き1週間はいらないな、と思い始めてきた。 原因は長いこと(といっても4年ぐらいだが)手帳にMDダイアリーを使っていたからである。その時はMDダ…

イトマキエイの味の記述の変遷に関する一考察

『小学館の図鑑Z 日本魚類館』(2018年)の「イトマキエイ」(Mobula mobular)の項目に、興味深い記述がある。 身は少し黒ずみ弾力があって魚と肉の中間のような食感と食味だが、日本では食べない。 つまりこの項目の著者はイトマキエイを食べたのである。…

システム手帳に日記をつけることで時間の無限性について考える

2008年11月22日からA6サイズのノートを持ち歩いて毎日何かしら書くようになっていたのを、ついにバイブルサイズのシステム手帳に変えた。その最初の1ページ目だから綴じ手帳ならそれなりに気合を入れて丁寧に書いたりするのだろうけど、所詮はシステム手帳と…