理想のシャープペンにたどり着かない

細いシャープペンが好みなのか太いシャープペンが好みなのか、今まで自分でもずっとよくわからずに生きてきたのだけど、多分「場面や気分によって違う」のだと思う。細いペンで書いていると持ちづらいと思うときもあるし、太いペンを持っていると疲れると思うときもある。どういう場面でどういうペンが理想なのか、それをまだ把握しきれていない。

ともかく、この状況から言えることは「この一本」という「理想のシャープペン」は、多分私には存在しないということである。だからシャープペンに関しては、これからも試行錯誤が続きそうで、裏を返せばまだ買っていいことになる。

今よく使っているのはステッドラーの925-35と、パイロットのS3に藍染の糸を巻き付けた青いシャープペン、それに工房楔のスタビライズドウッド。でもシャープペンって、イラストを描くときにしか使わなくて、普段は仕事でも使わない。ふだんのメモは万年筆で事足りる。カーボン紙に書く時は黒のボールペンじゃないといけない。そういえばノートは大学生ぐらいの頃からボールペンを使っていた。じゃあどうして高校生の頃まではシャープペンばかり使っていたのだろう。そんなにノートを書いたり消したりした覚えもない(もっとも、高校時代の授業の記憶なんてもう殆ど無いけど)。それに受験勉強の問題演習という観点では、間違いは消しておかずそのままにしておいたほうがいいのではないかとも思う。

国産のボールペンで時々いいのを見かけるのだけど、替芯がいわゆる「パーカー芯」と呼ばれるタイプのもので、結構いろんなメーカーから互換性のある芯が多く出ている。しかし私の好きなボールペンはパーカー芯のタイプではないので、せっかくきれいな青軸のペンでも、芯がパーカータイプだと買うのを躊躇してしまう。油性でも水性でもなくゲルインクの芯が欲しいのだけど、この2つだと様々な色を出してくれているメーカーもゲルインクになると突然黒一色になってしまう。ようやくカランダッシュローラーボールが青のゲルインクを出してくれたのだけど、替芯だけで1本1200円ぐらいする。ベストはパイロットのジュースアップだけど、せいぜいエナージェルとかサラサあたりと互換性のある、きれいなレジン軸のペンが出てもいいのになあと思って5年ぐらいが経とうとしている。