気に入った絵がポストカードになっていないが、展覧会の図録を買うまででもないと思った場合の対処法

美術展に売られているポストカードはだいたい幅広なので、ポストカードが入ることを謳う一部のポストカードホルダーに入らないことが多い。したがって幅広のポストカードが入るポストカードホルダーに入れなくてはならないのが厄介である。昔はその幅広のポストカードホルダーを丁寧に半分にカットし、A5のシステム手帳に綴じられるよう穴のパーツを取り付けていたのだが、だんだん面倒くさくなってきて最近やっていない。したがって幅広ポストカードが箱の中に少し眠っている。

ABSTRACTION展、キュビスム展などは図録を買うことが最初からわかりきっていたのでポストカードを買っていない。そもそも図録を買うほどでもないが手許においておきたい絵があるからポストカードを買うのであるが、そういう絵がポストカードになっていない時もあり、そういう時泣く泣く図録を買う。生まれて初めて図録というものを買った展覧会はポーラ美術館の開館20周年記念展だったが、手許においておきたい絵がことごとくポストカードになっていなかったので、こうなったら図録を買ったれと腹を括ったのである。

そういえば今まで図録を買った展覧会は全てその美術館の常設展でやるような企画展で、今回のような巡回を伴うような特別展の図録を買うのは初めてだった。今回キュビスム展とベルググリューン美術館展の図録*1を買ってみて気づいたのだが、今までの図録はソフトカバーであったのが、今回のキュビスム展の図録はハードカバーだった。A4変形336ページ。図録はソフトカバー・ハードカバーを問わず鈍器である。

図録は絵を見返すと云うよりは論文を読んだり展覧会そのものを手許においておくためのもので、「これ」という一枚があったものの展覧会の構成的に図録を買うまでもないうえにこの一枚がポストカードになっていない場合、どうするのがベストなのか考えている。俺たちの国会図書館には一般図書として流通していない展覧会図録は入らないこともあるし*2、あったとしてその図版をコピーするのは著作権法的に大丈夫なのだろうかよくわからない。

*1:2022年~2023年にかけて国立西洋美術館国立国際美術館で行われた企画展。「ピカソとその時代」を謳っているが、展示の半分はクレーであり、そのあまりのクレーの図版の多さに『造形思考』を読んだあとやっぱり欲しくなった

*2:詳述は長くなるので避けるが、どちらかというと各地の美術館の資料室をあたるべきである