夜行バスでは眠れない

そういえば夜行バスを使ったことがあるのは京都・大阪・神戸が大半で、あとは紀伊田辺で降りたのが1回あるだけだ。新幹線を使うとどんなに頑張っても京都や大阪に着くのは昼前で、私鉄の1日乗車券や近鉄の3日間フリーきっぷなどを使おうとすると半日損をする。だから大阪の私鉄を乗り潰すときは大阪や京都を朝7時とか8時ぐらいの電車で出たい。大阪に朝7時とか8時に間に合う列車というのは現在存在しない。昔は東京を23時頃に出て翌朝7時30分頃に大阪に着く「銀河」という便利な列車があったのだが、今はない*1。だから夜行バスに乗るしかない。私だって好きで夜行バスに乗っている訳ではないが、他にないのだから仕方がない。そして、他の地域に行く時は別にそこまで朝早くに現地いる必要がないので使ったことがないし、もっと遠くに行く時は飛行機を使ってしまう。

もう鉄道は全部乗ってしまったので、最近は使った空港だとか、公共交通機関で走った高速道路のどの区間に乗ったかの記録をつけている。JRバスのドリーム号とかだと別にどこで首都高に入るかだけの問題で、しかも最近はほぼ全便バスタ新宿を経由するから起きていなくてもどの高速を走るかわかるのだけど、乗ったことがない夜行バスだとどこを通るかわからなくて眠れない。少なくとも首都圏側の乗車バス停を全部過ぎて東名高速に入るまでは眠れない。南紀白浜空港行きのバスに乗ったときは大騒ぎで、大阪側でどこをどう通るかまるで見当がつかない。しかしもともと眠れない乗り物とはいえ、まったく寝ない訳にはいかないし、東名と新東名、新名神から名神を走るところは起きていなくてもわかりきっているので起きている必要はない。だが、西武観光バスはちゃんとしていて、高速バスの路線図がちゃんと経由するであろう高速道路に沿って地図上にプロットされている。だからどの高速道路を通るのかわかる。

だからこういう人は本当は夜行バスに乗ってはいけないのだけど、他にないのだから仕方がない。そして春休み中の金曜日、いつも乗っていてルートを調べる必要のないJRバスのドリーム号に空席があるはずもなく、1便だけ空席のあった、初めて聞く系統のバスで西に向かう。

*1:ちなみに東京駅を23時に出て翌朝7時30分大阪着だと夜行バスと大差ないが、「銀河」は寝台列車で、横になることができる。