サッカーが好きな人と波長が合わない

昔から、サッカーが好きな人と波長が合わない。

そもそも人間と波長が合わないだろ、という指摘はさておき、学生の頃からよく会話する人とは野球の話ばかりしていて、サッカーの話をした記憶がない。私が相手だからサッカーの話をしなかっただけで本当はサッカーのほうが好きな人も中にはいたかもしれないけれど。それでも、サッカー部の人とか、サッカー好きな人は割と意図的に避けていたと思う。私の周りのサッカー好きは、小学生の頃から今まで、何でかは知らないけれど、自分の好きなものを持ち上げるより、相手の好きなものを下げることのほうが得意な人たちで、それで相対的に自分の好みの位置を上げるような人たちばかりであった。だから彼らから如何に野球がつまらないスポーツか、を聞かされては来たけれど、競技としてのサッカーの魅力を聞いたことは一度もない。「サッカーは世界中で愛されるメジャースポーツである。だから野球より優れたスポーツ」という言説は飽きるほど聞いたけれど、なぜ世界中で愛されるスポーツなのか、その原因は、サッカーという競技のどこにあるのか、という話を、今の今まで一度も聞いたことがない。

私が苦手なのはサッカーが好きな人であってサッカー自体が嫌いなわけではない。でもそういう理由で特にサッカーが面白そうだとは思ったことがない。面白そうだと思うのはサッカーのチーム名ぐらいでサッカーではない。