東京ペンショーで破滅した

山手線に乗っていて新橋を出た時、隣に座っていた女の子2人組のうちの1人が、「まってやばい、今の駅だったかも」と言い出した。慌てて次の駅名を確認してスマホで経路を確認して、次の浜松町に着くかなり前からドアの前に立って、スマホで何か検索していた。私も浜松町で降りたので、駅に着く前に彼女たちの後ろに立ったのだが、「浜松町からお台場」と検索しているのが見えた。たぶん「浜松町→新橋→ゆりかもめ」という経路を出すだろうと思うが、ひょっとしたら「浜松町→東京モノレール天王洲アイルりんかい線」というトリッキーな経路を提示するかもしれない。モノレールとりんかい線を乗り継ぐという金と乗り換えの時間ばかりがひたすらかかるあのルートを彼女たちが取ったかどうかは知らないけれど、私だったら新橋まで戻る。

東京ペンショーに行った。インターナショナルの名前に恥じず国際色の強いイベントである。ガレンレザーのブースなどほぼEnglish Onlyだったし、ひょっとしたらドルで支払われたかもしれない。

今年始めて2フロアでの開催になった。年々規模がデカくなってきている。そのうち規模がデカくなりすぎて、かつてのどこぞの女子博みたいに流通センター開催になったらどうしようかと思う。さすがにあそこまで行くのは面倒くさい。これぐらいの適度な規模で開催され続けることを祈るばかりである。

何も買うつもりがなくても、デッドストックやビンテージの万年筆を扱う店が出る限り、何も買わずには帰れないのがペンショーという場所である。しかしなんだかんだで、毎年ナガサワ文具センターのブースに行き、毎年新作のオリジナル万年筆を買って帰っている。しかもその額が毎年少しずつ高くなってきている。