デパートの貸しレイアウトでは走らせる車両に気をつけよう

鉄道模型を半分ぐらい売った。半分ぐらいしか売らなかったのはリュックに入り切らなかったからで、残りの半分はまたリュックに入れて秋葉原に持って行って売ろうかと思う。出張買い取りはどうせ安くつくから使わない。

少し前に自分で小さいレイアウトを作ってから、それに似合うような車両しか走らせなくなってきていて、6両とか8両とか14両もある列車に関してはもう要らないなということになった。だから鉄道模型を全部手放す訳ではないけど、編成ものに関してはもう全部手放すつもりでいる。

箱に入って揃ったものだとだいたい買値の3~4割ぐらいで、箱から出した古い客車などは1両500円とかそんな感じだった。それで国産の18金の万年筆が1本ぐらい買えそうな値段になって、それがいいのか悪いのかわからないのだが、とりあえずものが減れば値段なんて正直なんでもよかった。

鉄道模型屋などに行くと大きいジオラマがあって、それを1時間あたりいくらとかで貸している店がある。場所的や予算的な都合でレイアウトを持てない人が車両を走らせていて、だいたい通勤電車を走らせている子供、または20両編成の貨物列車を走らせているマニアのどちらかである。私もレイアウトを作るまではそういうところでたまに走らせていた。

鉄道模型屋は昔はデパートの中にあって、ガラスケースの中に入ったレイアウトを走る列車をいつまでも眺めていたものだけど、いまはショッピングモールの中にあって、その貸しレイアウトが、ガラスケースの中のレイアウトを代わりのようなものになっている。したがってショッピングモールやデパートの中にあるような貸しレイアウトでは、そういうところに訪れる子供でもわかるような車両、たとえばJRの特急列車とか、その近所を走っている列車を走らせるべきであり、決して40年ぐらい前の古い私鉄の通勤電車だとか、寝台列車でもない旧型客車を普通のディーゼル機関車に牽かせたなんでも無い昔の山陰本線普通列車みたいな車両を走らせるべきではない。昔新宿の京王百貨店のレイアウトを借りているとき、線路上を走っているのがまさにそういう車両ばかりになっていた瞬間があり、レイアウトを眺めている親も子も走っている車両に全くピンときていない感じがしているのがこちらにも伝わってきて、なんとなく申し訳ない気持ちになったことがある。