XはTwitterではない

TwitterがXという名前になり、アイコンも青から黒いものに変わってから、ブラウザのお気に入りバーからTwitterに行こうとする時に一瞬迷うことが増えた。つまりお気に入りバーからTwitterに行こうとしている時、Twitterという名前を探しているのではなく、あの青いアイコンを探していた、ということがわかった。アイコンは大事だ。

Twitterと呼ばれていたものはXという名前に変わったけれど、認証アカウントはTwitter Blueのままだし、まだヘルプセンターにはあの青い鳥がいるし*1、設定まわりには「Twitter」という名前が溢れていて、変わりたいのか変わりたくないのかわからない。

Twitterと呼ばれていたものが多少混乱していた頃(今も混乱しているが)にできたThreadsというmeta社のTwitterライクなSNSは現状「写真を入れる必要がないInstagram」で、一度見たスレッドは別の画面に遷移後もう一度ホームて更新すると跡形もなく消え去っているという構造もInstagramと同じである。投稿の内容も何かしらが「前向き」な「いいこと」をつけて、きれいな写真がついている写真が「おすすめ」されてくる(もしそうでなければその人はInstagramインフルエンサーだ)。綺麗事が並んだTwitterみたいでホーム画面をあまり観に行く気にはならない。このブログに投稿した時にURLを貼っ付けるぐらい。Instagramのフォロー先も投稿はそれほど活発ではない。始まってすぐに話題になったのでアカウント作って1~2投稿してそれきりか、又はまだ様子見のどちらかの気がする。

結局TwitterTwitterでしか代替できない。それがXというものになってしまった以上、そこにあるのはXというSNSであってTwitterではない。なんというか日本人は10年以上前のまだ日本語ハッシュタグも実装されていない頃*2の「古き良きTwitter」に適応しすぎてしまい、今起こりつつある「SNSというもの」の環境の変化についていけないのではないかと思う。さまざまな古い風習を「昭和的」と批判する一方で、「古き良きTwitter」のノスタルジーに浸り礼賛する我々。その両面性。

*1:8月6日現在

*2:信じられないかもしれないが流行りだして数年は日本語のハッシュタグというものはなく、311の時は#edano_neroというタグが流行った