来月のRM Re-Libraryが何なのかがトミーテックの新製品発表より楽しみかもしれない
今月のRM Re-Libraryが「上田丸子電鉄」らしい。上巻しか持っていなかったうえ、欲しい情報は下巻のほうに多く含まれていたので嬉しい。RM Re-Libraryというのは出版社品切れになった昔のRM Libraryを2巻まとめて1冊に復刊したというもので、一発目から『キハ07ものがたり』に始まって『銚子電気鉄道』『キハ41000とその一族』あたりを出してきたのはさすがわかっているとしか言いようがない。そして今回の「上田丸子電鉄」である。長らく下巻だけ先に品切れになってしまい仕方なく上巻だけ買ったのがついに両方揃う。上巻が重複するだろうと思われるが電子で買うからいいのである。
じゃあRM Libraryが一体何なのかの説明をしていないのだが、歴史好きには山川出版社の「日本史リブレット」「世界史リブレット」みたいなものだよ、といえばわかってもらえると思う(日本史リブレットを知らなかったらもう知らん)。割と薄っぺらい1000~1500円の冊子にマニアックなテーマを詰め込んだシリーズで、旧国鉄から大手私鉄、地方私鉄までさまざまなテーマをカバーしているのだが、特に他にマトモな類書が大昔の『鉄道ピクトリアル』に掲載されていた「私鉄車両めぐり」や「◯◯地方のローカル私鉄」ぐらいしかないような地方私鉄ファンならだいたい10冊ぐらいは本棚に並んでいるものと思われる。「玉野市電気鉄道」「鞆鉄道」「出石鉄道」「庄内交通湯野浜線」や「南武鉄道モハ100」といった雑誌に記事1本出ていればまだマシなぐらいのテーマで一冊本を出してくれる。国会図書館まで昔の『鉄道ピクトリアル』を漁りに行く手間が省けるのである。
しかしこのようなRM Re-Libraryという企画が始まってしまうと、「ひょっとしたらRM Re-Libraryになってくれるんじゃないか……」とと思って手を出せなくなるのが困る。弘南鉄道とか。
そういえばRM Libraryで出てないものに紀州鉄道があるんですが、出ないものですかね。有田鉄道も野上電気鉄道も持っているんですが。