野球を観に行くテンションはコンサートや演劇を観に行くそれに近いけどもう4年以上観に行っていない

野球の試合を観に行くという場合、だいたいの人は好きなチームや選手の応援に行くか、単に同僚や友人とでかけたり酒を飲みに行ったりする口実にするだけなのだろうけど、私には別に好きなチームや選手がいる訳でも、酒を飲みに行く友人がいる訳でもない。

テンションとしてはコンサートや演劇を観に行くテンションに近いのかもしれない。選手や審判という演者がいて、彼らが演じる野球の試合という舞台を観に行く。応援団はバレエで言えばオーケストラにあたるから、その演劇の一部であるといえる。だからあるのなら上手いにこしたことはないし、無いなら無いで別にいい。それをひっくるめて野球の試合という1つの演劇を見る。野球チームや野球選手を観に行くのではなく、「野球」を観に行く。

昔は都市対抗野球の3000円ぐらいする一番高い席を買って朝10時30分の第1試合*1から18時の第3試合まで一日中東京ドームにいる、というのを海の日の3連休ずっと続ける、みたいなことをしていたけど、今年はついに1回も都市対抗を見に行かなかった。1試合ごとの入れ替え制になってしまい、毎試合3000円の券を買わなければならなくなってしまったのが大きいのだけど、それ以上に野球というものに対する興味がここ数年で猛烈に薄れていっているのを感じる。気づいたらもう野球場には4年も行っていない。スコアブックの記入にはボールペンを使うのだけど、この4年の間に万年筆を使い始めたからスコアブックのためにボールペンを準備しておくのも面倒くさい。天気の変化を考えるのが面倒くさいから東京ドームの都市対抗にしか行かなくなったのに、それさえ面倒くさくなったらもうおしまいである。*2

*1:現在の第1試合の開始はたしか10時のはずである。

*2:どうでもいいが、以前は楽しいと思っていたことが楽しくないと感じるようになるのも抑鬱症の症状のひとつらしい。