碧ヶ浦は静かに暮らしたい

やらなくてもいいことをやる元気はあるけれど、やらなければいけないことをやる気力は残っていない。今の症状はそんな感じ。まあ、生存を続けていく最低限度の気力がないのは困るけれど、毎日ポジティブに楽しくハッピー! みたいなテンションでいたいとまでは思っていなくて、ただ淡々と、粛々と、静かに生きていければ別にそれでいい、とは思っている。イベントがあれば顔を出して、知っている人と話をして。知り合いと会って話すのはそのぐらいの頻度が一番いい。あとはただ何も起こらなければいい。買いたい、と思ったものは買って、書きたい、と思ったものは書く。人生は無理に楽しくしなくてもいい。激しい喜びはいらない、その代わり深い絶望もない。そんな平穏な生活。

近くの高校で文化祭の準備が始まっていた。クラスのレクとか、文化祭とか、体育祭とか、そういう学校行事が大嫌いだった。小学生の頃はクラスのレクが嫌で学校をズル休みし、校外学習のバスの中のレクが嫌で仕方がなかった(当時はまだシートベルトの着用が義務化されていなかったのだけど、義務化された今でも校外学習のバスの中で何かレクをやったりするのだろうか)。高校は3年になって部活を引退したもののクラスの出し物が嫌すぎて別の部活に入りなおすという有様であった。毎日の部分は、ただ授業があればそれだけでよかった。大学は学園祭で出し物をしないサークルだった、ただそれだけがあのサークルの利点だった。だから自分の大学の学園祭には今日に至るまでまだ一度も行ったことがない。

みんなバーベキューが大好きなのは、みんなどちらかというと授業だけの毎日より、こういうことのほうが好きだから、ということに起因しているのかもしれない。いや、みんながバーベキューが好きなのではなくて、平均的な人間より私のほうがバーベキューの嫌い度が高いだけなのかもしれない。