手帳の用途は考えない

来年手帳をどう使おうかとか、基本的にあまり細かく考えない。最初からどう使うか決めたところで、それのまま1年間を走りきれる訳がない。だから最初から考えない。考えるだけ無駄なのである。せいぜい、仕事とそれ以外の手帳を分けているぐらいである。仕事用の手帳は見開き1週間(片面メモ)のものを使っていて、特に不都合はないのでこちらも変えるつもりはない。もっともその前は1日1ページを使っていたし、その前は見開き1週間(ブロックタイプ)を使っていた。今はバイブルサイズを使っているけど、その前はA5サイズの手帳を使っていた。環境が変わったりして都合が悪くなれば考えればいいだけの話である。

仕事じゃない手帳もだいたい月間ブロックのスケジュールと、罫線と無地のリフィルがあれば事足りる。手帳はサイズもリング径も同じようなものを買い集めると、気分によって中身だけを入れ替えるという芸当が可能になる。だから実はむしろ同じサイズで同じリング径のものを買い集めるほうが自分にとっては都合が良い。

先日新しい手帳を買った。普通に買うと3万円のコードバンの手帳が1万円だった。革をクリームで磨いて、中に適当な紙を挟んで、手に持ってみる。M5サイズという一番小さいサイズのシステム手帳で、光にかざしてみると、この手帳が、何かを書かせてくれる、そんな気がしてくる。新しい手帳には予感しかない。手のひらに乗せてみる。磨いたばかりのコードバンの柔らかな手触り。何かを書きたい。でも、今のところ何も浮かんでこない。