ジンベエザメだッ

東京に住んでいるとマンタを観に行くのは簡単だがジンベエザメとなると一番近くて海遊館に行かなくてはならない。一応日本でジンベエザメを飼育している4つの水族館にはすべて行ったことがある。かごしま水族館は鹿児島駅前(鹿児島中央駅ではない)といえる範囲にあるが鹿児島空港から鹿児島駅が遠い。美ら海水族館那覇空港からバスで2時間ぐらい走った先にあるのでたぶん海遊館のほうが近い。のとじま水族館は金沢から和倉温泉まで特急に乗った後そこから50分ぐらいバスに乗らなくてはならないのでやっぱり遠い。そしてのとじま水族館の二匹のジンベエザメが心配でならない。

昨年久しぶりに八景島シーパラダイスに行った。7年前まで関東で唯一ジンベエザメを飼育展示していた水族館だけど、入ってみたら思ったよりもずっと小さくて、よくこんなところでジンベエザメを飼っていたもんだと思った。

3月には北大阪急行が伸びる。大阪駅うめきたのほうも乗りたい。だから今年は海遊館に行きたい。海遊館にマンタはいないがイトマキエイがいる。イトマキエイはイトマキエイであってマンタではない。でもジンベエザメはいる。マンタは品川にいる。マンタは文献によってイトマキエイ科とトビエイ科と表記されていて今結局どっちがスタンダードなのか未だにわからない。マンタはかわいい。そしてあの胸鰭のゆったりとした上下運動は独特のゆらぎを持っていて、見ていると癒やされる。しかし品川の水槽はやっぱりナンヨウマンタには小さい。2時間ぐらいあの水槽にいると何回か水槽内の柱にぶつかるというボケをかましてくれるのだが、笑いより心配が勝つ。そのあたり、ジンベエザメ2匹にナンヨウマンタを4匹、オニイトマキエイを1匹入れたうえでジンベエザメとナンヨウマンタの給餌行動を見せてくれる美ら海水族館ぐらいの大きさがあったほうが狭苦しくなくていいし、ナンヨウマンタが餌を食う時にぐるっと1回転するのは、おそらく日本ではあそこでしか見られないものである。