ドリームなごや号の思い出

名古屋発7時とかの電車に乗らないといけない場合はどうしても東京~名古屋間の夜行バスのお世話にならないといけない。朝がすこぶる苦手なので東京駅6時発の始発の新幹線なんてとても怖くて乗れない。

しかし大阪への夜行バスよりだいぶ距離が短いから、23時10分の便に乗っても5時40分には名古屋駅に着いてしまう。道路が空いていたらもっと早く着く。だから遅くとも5時20分には起きているつもりでいないといけないので、23時にバスに乗ったらもう寝ないといけない。バスに乗るまでは乗り場と時間を確認して、完全に旅行気分だったのを、一瞬のうちに睡眠モードに切り替えないといけない。

JRバスが特に力を入れている東京大阪便と違ってこちらのほうの設備は至って普通で、大阪便と違って個室バスなどが走っている訳ではない。むしろ二階建てのバスでただ寝るだけの場所の感しかないので、この時間が早く過ぎ去るのを祈るようにさっさと眠りに入ってしまうのがよい。それはわかっているのだが、さっきまでの旅行モードが残っているので眠れない。そして目をつぶりながら一体何分過ごしたのか、果たして眠ったのかそれとも眠らないのかよくわからないうちに、まだ夜の明けきらない名古屋に着いてしまう。

私が乗った頃には名古屋駅のバス停の近くに24時間営業のジョナサンがあって、そこで電車までの時間をつぶすことができた。名古屋駅新幹線口すぐ目の前にあるため同じようなことを考えている夜行バス利用客の溜まり場と化していて、朝6時の時点で満席というような店だったのだが、5年以上も前の話で、今もそうなのかは私の知るところではない。