その写真をどうするんですか?

という訳で皇居三の丸尚蔵館の「皇室のみやび―受け継ぐ美―」をまた見に行った。第一期から第四期まであるうちの、第一期のなかの展示替え後の後期であるから、もはやなんだかよくわからないが、相変わらず伊藤若冲の《動植綵絵》にはスマホを向ける人だかりができている。

若冲ではなくそれを撮る人たちを後ろから観察していたのだが*1、下から見上げたりするなどして画面全部が入っていない写真を撮ったり、斜めから撮った写真だったりして、本当にそんな写真でいいんかい、それならどこかで絵葉書でも探したらいいんじゃないか、と思った。ミュージアムショップの代わりとなっている東御苑の売店には動植綵絵のクリアファイルや絵葉書などが売られている。図録は高いから買いたくないのはわかる。絵葉書代をケチるならもう少しちゃんと真正面から写真を撮ればいいのではないかと思ったが、よくわからない。ちゃんと真正面から撮るコツは、30分おきに人が入ってくるその直前、すなわち毎時28~29分と58~59分頃は人が若干減るので、その隙に2~3歩下がってスマホを縦に構えるとちゃんと入る。あと今回は左2つが比較的空いているので、そちらから先に押さえておくのがよい。しかしみんな若冲が大好きだね。

行きたい展覧会が多すぎて困る。太田記念美術館でも「深掘り!浮世絵の見方」などというなんだか面白そうな展示が始まったらしい。しかも期間がわずか3週間ちょっとしかないのでどこかで無理くり押し込むしかない。11月の1週目から毎週どこかしらの美術館に顔を出している。キュビスム展ももう1回行きたい。年内もうずっと毎週末どこかしらの美術館にいるのではないか。

*1:この展覧会の《動植綵絵》は写真撮影が許可されている。