リア充は爆発すべきではない

私が学生だった頃は人目をはばからずカップルを見ていると「リア充爆発しろ」というのが一種の様式美となっていたのだが、今ではそもそも「リア充」という言葉すら見かけなくなってしまった。現在、当時の私のような学級カーストの最下層、いや学級カーストにすら入れない人たちが嫌悪する人たちが嫌悪する人たちは、当時の「リア充」が指していたカップルよりももっと広い範囲――たとえば「ウェイ系」「陽キャ」などと呼ばれる人たちへと、範囲を広げているのではないか。

少子高齢化が進んでいる現在、リア充はむしろ爆発すべきではない。しかし公衆の面前で抱き合ったりキスしたりイチャついたりしているカップルは現在も普通に存在するので、そういうときはこう思うようにしている。「さっさと結婚してブライダル業界に数百万円単位で金を吸い取られてしまえ」

SNSに流れてくる夫婦間のぐち、あれを見て結婚したいと思う人が一体何人いるのだろう。SNSの発達は結婚するということはどういうことか、というのを、それがなかった時代よりも如実に、していない人にも知らせることになった。そんな面倒くさいことを思われるなら結婚なんてしなくてもいい、そういう人を増やしているのではないかと思う。