今年はきっともう何も起こらないよ。

今年はいろんなことが起きているけど、たぶん正月にこれだけのことが起こったらもう何も起こらないよ。たぶんそう考えることのほうがずっと健康的だと思う。

トレンドを追いかけていても、自称専門家と、その事実を使って自らの正義を正当化したい人と、残りはアクセス稼ぎしかいない。これが13年前に災害インフラとして称賛されたSNSの末路。報道機関は何らの事象に対し、何らの瑕疵を見つけ出し、それを指摘し認めさせ、その事実を糾弾すことが、「社会を良くする」という「使命」だと思っている。まるで又吉イエスが「政治は責任を求め追求することによってしか正しくできない」と言っていたように。まあたぶん日航機側の乗客乗員――報道機関の人たちが「自分たちと同じ側」と思い込んでいる人たち――が全員無事だったので、お得意のお涙頂戴記事を作って国民感情に訴えることで航空会社と国の責任を追求するということができなくなったので、忸怩たる思いなのだと思う。

何もかもアホくさい。今「人間の注目を集めている」というものを探して、それを知ろうと躍起になることが。それに合わせた行動をしていこうとすることが。やっぱり人間として生きることが向いていないのだなとつくづく思う。