恵方巻なんて最初からなかった

恵方巻なんて最初からなかった。少なくとも子供の頃はみんなで恵方巻を食べましょうみたいな文化は存在しなかった。当時また見ていたテレビにも、学校にも。文化はあるのではなく必ずどこかの時点で作られる。小売業界の流通プロモーションによっていつの間にか「節分の文化」になり、SDGsという新しい正義のもと、憎むべきものとして真っ先にやり玉に挙げられるようになった悲しい文化。あと10数年も経てば消滅しているかもしれない。

旅行していた頃に旅先で集めていた旅行商品のパンフレットとか、駅弁の包み紙などをほぼ処分した。行ってもいない自治体の観光案内とか、観光列車を使った旅行商品のパンフレットを狂ったように集めていたことがあったが、集め始めてから5~6年経って一度も見返したことがないので、じゃあいらないなということになって捨てた。リヒトラブのAQUA DROPsのコングレスケースが5~6冊空いた。それを何に使うのかは知らない。美術展のチラシとか出品リストを集めてもいいかなと思ったけど、どうせこれも見返さないかもしれない。そもそも美術展の出品リストやチラシなんて美術展のサイトに行けばダウンロードできるもので*1、それをnotionのデータベースに入れておけば済む話である。美術展の展覧会のデータベースと美術館のデータベースをリレーションでつないでおけば、美術館の一覧のデータベースを開いた時に、いつどの美術展に行ったかが一発でわかるようになる。何を言いたいのかと言うとnotionのリレーションが便利すぎて困る。私がやりたかったのはこういうことなんだよな、と思いながら作業をしている。

*1:ただしコレクション展示だと出品リストを出さないところもあるのだが、コレクション展示でちゃんと出品リストをPDFファイルで出すひろしま美術館は偉いと思う。