歩きスマホをしている人には後ろからドロップキックをかましても罪に問われない条例

歩いている時間を犠牲にしてまで見たい動画ややりたいゲームというものがないので、歩きスマホには基本的に同情できない。ただ「歩きスマホは危険です」というポスターを作って貼っている程度で世の中から歩きスマホを撲滅したいという気概は到底感じられないのはきっとそのポスターを企画して作っている人も歩きスマホをしているからである。

歩きスマホは正面からぶつかる危険を感じるよりも1人分しか歩けない狭い歩道でスマホを凝視しながらチンタラ歩く人に苛つくことのほうが多い。東京の人は歩くのが遅いけれど、その比ではない。その背中から「私は歩きスマホをしています」という文字がはっきりと見えている。歩きスマホをしている人には後ろからドロップキックをかましても罪に問われない条例とかできないだろうか。あるいは歩きスマホをする人に身体的危害を加えられたら無条件に正当防衛が成立する条例でもできないだろうか。ただしそのためにはまず「歩きスマホ」を定義する必要があるし、「ドロップキック」も定義する必要がある。

本条例における「ドロップキック」とは、この技を行おうとする者がジャンプし、両方の足の裏で対象者に蹴りを行うものである。

もちろんこの定義によるドロップキックに当てはまらなければ当然に技をかけた人が傷害罪に問われるようにしなければならない。そうして、ドロップキックを正しく行える人でなければドロップキックを行おうと思わないようにしなければならない。

物語が好きではないので動画のサブスクのサービスを契約している訳ではない。ゲームは下手だからやらない。短い動画が次々に流れていくSNSは音楽に合わせて踊る女の子か、テレビ番組やスポーツの試合を無断で転載してきたものばかり。それならまだ何も考えず歩いていたり、あるいは普通の読書をしていたほうがまだ幾分マシであると思う。