日本人はとりあえずサメと判断する

『大絶滅展』。自分には地球史や生物史というマクロな観点より生命各論、具体的には軟骨魚類のほうがまだ興味があって、その各種を地球史上にどう位置付けるかというところまで自分の生物の興味は達していないということがわかった。

一番面白かったのはバンドリンガというミサ曲の名前みたいな軟骨魚類の仲間で、どう見てもノコギリザメみたいな見た目をしている。板鰓類であること(要するに全頭類ではない)は確からしいが、そのなかでの位置づけ、雑に言うとサメかエイか、そうじゃない何らかの板鰓類なのか、ということは定かになっていないらしい。しかし想像図では鰓孔が体側面に描かれており、日本人はとりあえずサメと判断するという意識がここにも表れているのかもしれない。

グッズになっている生き物もそれほどそそられない。イクチオサウルスもいない(会場内に展示されているイメージイラストには姿があった)。ステラーカイギュウのぬいぐるみが売られていたので、山形県立博物館もヤマガタオオカイギュウのぬいぐるみでも作ればいいのにと思ったが、一地方の県立博物館にそんな予算ないのかもしれいし、うっかり作ったところでほかの海牛類との区別がつかなさそうな気がする。

すみっコぐらしとのコラボグッズはかわいかった。というよりなぜコラボした。

今年は平日の終わりが早い。日数だけ見ると実家に帰る前にどこかに1泊ぐらいできそうな感じがする。しかし9連休の初日なんて交通機関も宿泊施設も見るまでもないのでおとなしくしていようと思う。美術館なら空いているかと思ったが美術館もだいたい28日ぐらいから閉まってしまう。MOTかMOMATぐらいしか興味をひく展覧会はないのだけど。MOTで展覧会が始まるソル・ルウィットについても別にそんなに知識がある訳でもない。MOMATの壁に作品があること、作品そのものではなく作品の指示だけをつくる人、みたいなイメージしかない。実際には別の人がつくる芸術。それは絵画や彫刻というより、むしろ音楽や建築に近いだろう。そんなことを考えながら「美術館に展示」されるものを眺めてみたいと思った。